功利主義とは?ベンサムとミルから学ぶ哲学の基本と現代への応用

功利主義とは何か?
ベンサムやミルによって築かれたこの倫理思想は「最大多数の最大幸福」を善の基準とする、極めて実践的かつ影響力のある哲学です。
快楽計算によって行為の善悪を測り、幸福の質にまで目を向けた功利主義は、AIや医療、経済政策といった現代社会にも深く根を下ろしています。
一方で「功利主義は少数者の権利を軽視するのでは?」といった批判も存在し、その限界もまた多く語られてきました。
本記事では、功利主義の定義や特徴から、ジェレミ・ベンサムとジョン・スチュアート・ミルの功績、現代社会への応用例、そして批判的論点までを丁寧に解説していきます。
「功利主義が教えてくれる、よく生きるためのヒント」とは何か?——一緒に探っていきましょう。
1.功利主義とは何か?──幸福と倫理をつなぐ哲学の基本

人は誰しも「幸福になりたい」と願いますが、もしその幸福がそのまま「正しい行い」かどうかを決める基準になったとしたらどうでしょうか?
——そんな大胆な発想から生まれたのが、18~19世紀に登場した功利主義です。
功利主義とは「できるだけ多くの人々の幸福を最大化する行為」を善とみなす倫理思想です。
これは哲学の中でも「帰結主義」という立場に分類されます。
つまり、ある行為が良いか悪いかは、その“結果”がどれだけの幸福や利益をもたらすかによって判断されるのです。
さらに功利主義の特徴として、すべての人の幸福を平等にカウントするという点が挙げられます。
自分だけでなく他人の幸福も合わせて考え、「最大多数の最大幸福」を目指すことが正しい行動とされるのです。
もっと簡単に言えば「みんながハッピーになること」が善、ということです。
1-1.功利主義が目指すのは「幸福=善」の徹底
多くの倫理思想では「義務」や「徳」といったものが強調されますが、功利主義では幸福の増加こそが何よりも重要とされます。
この発想は哲学的には「帰結主義」の代表例で、結果(帰結)が良ければ、その行為も善であると判断します。
功利主義の中でも、特に「幸福(快楽)の最大化」を目標にしているのが大きな特徴です。
1-2.幸福や快楽って“測れる”の?
ここで疑問がわきます。
「幸福」や「快楽」は、そもそも測れるものなのでしょうか?
功利主義では、これを「効用(utility)」という言葉で表し、人が感じる快楽や苦痛を“量”として数値化しようと試みます。
創始者のジェレミ・ベンサムは、効用を「利益・快楽・幸福を生む性質、あるいは害・苦痛・不幸を防ぐ性質」と定義しました。
つまり、幸福も不幸も「量」で測れるものと捉えたのです。
このように幸福の量的な測定を重視する功利主義は、よく「最大多数の最大幸福」という有名な標語で表現されます。
1-3.「誰の幸福も等しく大切にする」思想
もちろん、幸福の感じ方は人それぞれ。お金、健康、友情など、幸福の内容もさまざまです。
それでも功利主義は「すべての人の幸福を合計して、それが一番大きくなるような行為が善」と考えます。
その背景には、一人ひとりの幸福を平等に扱うという強い平等主義的な発想があります。
つまり…
- 一人の幸福も百人の幸福も、計算上は同じ一票
- 全員の幸せを足し上げ、合計が一番高い行動こそが最も道徳的
というのが功利主義の基本です。
▶️【第1章まとめ】
- 功利主義は「多くの人に幸福をもたらす行為が善」とする倫理思想
- 結果を重視する「帰結主義」の一種で行為の良し悪しを“結果の幸福の量”で判断
- キーワードは 「最大多数の最大幸福」
- すべての人の幸福を平等に数えて合計し、それを最大化しようとする
- 他の倫理理論と異なり、幸福こそ善とみなし、幸福を“数値化(効用化)”して考えるという特徴がある
2.ベンサムの快楽計算と功利主義の誕生

18世紀後半から19世紀初頭のイギリスでは、産業革命による社会の変化や民主化の進展が急速に進み、「より良い社会とは何か」が問われる時代になっていました。
そのようななかで登場したのが、功利主義の祖とされるジェレミ・ベンサム(1748~1832年)です。
彼は法律家でもあり、古い制度を改革して人々の幸福を高めたいという強い信念を持っていました。
そして彼の中心的な考えはこうです。
「最大多数の最大幸福」こそが立法や行動の基準である
このシンプルで力強い標語は、そのまま功利主義の精神を象徴するものとなりました。
2-1.ベンサムの思想:すべての快楽は等しく価値がある
ベンサムの革命的な発想は「快楽と苦痛さえ正しく計算できれば、道徳も法律も科学的に判断できる」というものでした。
彼にとっての善悪とは、
- 快楽=善
- 苦痛=悪
という非常にシンプルな価値基準に還元されます。
たとえば、
- 高尚な芸術鑑賞の喜び
- 美味しい食事の快楽
これらはどちらも「快楽」であり、質の違いはあっても価値は同じと見なされました。
実際、ベンサムが「詩を書くことも、押しピン遊びも同じ価値」と言ったとされる逸話もあります。
このため一部では、「豚の哲学だ」と批判されることもありましたが、ベンサムはむしろこう考えます。
人間は快楽を求め、苦痛を避ける生き物なのだから、社会全体で快楽を最大にするのが合理的だ
というのです。
2-2.ベンサムの快楽計算とは?
それでは、快楽や幸福を「数字で扱う」とはどういうことでしょうか?
ベンサムは代表作『道徳および立法の諸原理序説』の中で、快楽計算法(felicific calculus)というアイデアを提示します。
これは、以下の7つの基準で行為のもたらす快楽・苦痛を評価する方法です。
この評価をもとに「快楽の総量 − 苦痛の総量」を計算します。
結果がプラスで大きければ、それは「より善い」行為であるというわけです。
例として
- 政策A → 100人に小さな幸福
- 政策B → 10人に大きな幸福
これらを、快楽の強さ・人数などで総合的に比べ、「幸福の総量」が多い方を選ぶ。
このようにして、ベンサムは道徳を数値と理性で扱えるものにしようとしたのです。
2-3.社会改革者ベンサムの功績
ベンサムは自らの功利主義を、現実の社会制度改革にも応用しようとしました。
たとえば:
- 刑法では、「犯罪が社会の幸福を損なう程度」に応じて合理的な刑罰を科すべきだと主張
- 福祉や教育においても、「人々の幸福の総量が増えるか?」を基準に意見を展開
彼の考えはのちに「功利主義協会」という若者たちに引き継がれ、イギリスの法制度や民主化運動に大きな影響を与えました。
しかしこの「量的功利主義」には、次のような疑問も呈されるようになります。
- 「すべての快楽が本当に等しく価値があるのか?」
- 「少数の権利が踏みにじられる可能性はないのか?」
こうした批判に応える形で、功利主義をさらに改良したのがジョン・スチュアート・ミルです。次章で詳しく見ていきましょう。
▶️【第2章まとめ】
- ジェレミ・ベンサムは功利主義の創始者で「社会全体の幸福を最大化すること」を倫理・立法の原則とした
- 快楽=善、苦痛=悪と捉え、幸福を数値的に評価する快楽計算法を提唱
- 評価基準は7つ(強度・持続時間・確実性・近接性・多産性・純度・範囲)
- 「最大多数の最大幸福」という標語に象徴されるように、一人ひとりの幸福を平等に合算して判断
- この「量的功利主義」は法律・福祉・教育改革にも応用されたが「質を無視していないか?」という批判を招き、後継者による改良が進められていく
3.ミルの改良型功利主義──「質」の幸福をどう測る?

ジョン・スチュアート・ミル(1806~1873年)は、ベンサムの後継者として功利主義を発展させたイギリスの哲学者・経済学者です。
ミルは幼いころから父ジェームズ・ミルの手によって、徹底的にベンサムの思想を叩き込まれるという英才教育を受けて育ちました。
しかし成長するにつれ、ミルは自らの経験や内面の葛藤を通じて、ベンサムの功利主義には限界があると感じるようになります。
その最も大きな改善点こそ「幸福の質的な違い」に関する議論です。
ミルは功利主義の原則を基本的には支持しつつ「すべての快楽が同じ基準で比べられるとは限らない」と主張しました。
この発想から生まれたのが、ミルの質的功利主義です。
3-1.「満足な豚より、不満足なソクラテス」──質の違いとは?
1861年、ミルは著作『功利主義論(Utilitarianism)』を発表し、功利主義に寄せられる代表的な批判への反論として、自らの考えを整理しました。
当時の批判の中には、
- 「功利主義は低俗だ」
- 「ただ快楽を追い求める豚のような思想ではないか」
というものがありました。これに対しミルは、次のような有名な言葉で応じます。
「満足した豚よりも、不満足な人間のほうがよい。満足した愚か者より、不満足なソクラテスのほうがよい」
この言葉の意味は、
不満があっても、知的で高尚な生き方のほうが価値がある
- ただの快適さよりも、深い精神的・知的な喜びに意味がある
ということを強調しています。
つまり、ミルは人間の快楽には「質の違い」があると捉え、
詩・音楽・哲学などの精神的快楽は食事・睡眠などの肉体的快楽より高く望ましい価値を持つ
と考えたのです。
これは、量を重視したベンサムの功利主義にはなかった視点であり、功利主義を一段深い次元に押し上げる重要な改良でした。
3-2.ミルの質的功利主義:高次の快楽と低次の快楽
ミルは、快楽の質を評価するための基準として、次のような考えを示しました。
「両方の快楽を経験した人が、多少の不満があってもこちらの方が良いと選ぶなら、その快楽はより質的に優れている」
たとえば、チェスの喜びやクラシック音楽の感動は、いくら美味しい食事でも代わりにはならないと感じる人が多いはずです。
こうした選好が、高次の快楽の存在を示すのです。
- 経験を積んだ人ほど、単純な快楽では満足できなくなる
- ミルは「快楽の量ではなく質を考慮すべきだ」と強く訴えます
ベンサム流の「数字だけで善悪を決めよう」という考え方を、ミルは「愚かしい(ばかげている)」と一刀両断しました。
3-3.ミルの功利主義が目指したもの
ミルが示した質的功利主義は、功利主義に向けられた以下のような典型的な批判に対する解答の一つでもありました。
- 「低俗すぎるのでは?」
- 「人権や自由を軽視していないか?」
- 「幸福を計算なんて本当にできるの?」
ミルはそれに応じて、
- 人間の高次な幸福も含める形で功利主義を洗練
- 自由や正義といった価値にも配慮
を行いました。
彼の著書『自由論』では「個人の自由の尊重が、社会全体の幸福につながる。だから言論・行動の自由を守るべき」と論じました。
これは、「少数者の権利は踏みにじられないのか?」という疑問への一つの回答でもあります。
3-4.道徳ルールの重要性にも着目
ミルはまた、日常の中でいちいち功利計算をするのは現実的でないと理解していました。
そのため、
- 「経験的に幸福を増やすと分かっているルール」
- 例:嘘をつかない、約束を守る など
に従うべきだとしました。
これは後に規則功利主義(rule utilitarianism)として発展しますが、ミル自身もその調和を模索していたのです。
3-5.人間らしさを取り戻す功利主義へ
ミルの努力によって、功利主義は単なる数字の論理から、人間らしい価値を取り込んだ柔軟な理論へと進化しました。
彼は晩年まで「私は功利主義者だ」と誇りを持って名乗り、その理論の擁護に尽力しました。
▶️【第3章まとめ】
- J・S・ミルはベンサムの功利主義を継承しつつ「質的改良」を加えた思想家
- ミルは、快楽には「高次」と「低次」の区別があると主張。精神的・知的な快楽をより価値あるものとした
- 有名な言葉:「満足した豚より不満足な人間。不満足なソクラテスの方がよい」
- 経験豊富な人が「こちらの快楽の方が手放せない」と感じるなら、それは質的に優れた快楽
- ミルは自由や正義の重要性にも配慮し、功利主義と調和させようとした
- ミルの改良により、功利主義は単純な量の計算から、人間の高次の幸福・社会的公正をも考慮する理論へと進化した
4.現代社会における功利主義の活用と論争

ベンサムとミルによって確立された功利主義は、現代社会のさまざまな分野で応用されています。
一方で「幸福の最大化」というシンプルな原則ゆえに、多くの論争や批判も巻き起こしてきたのも事実です。
この章では、功利主義が21世紀の社会でどう生きているか、そしてどのような課題に直面しているかを見ていきましょう。
4-1.現代に生きる功利主義:AIから医療までの応用
功利主義の考え方は、日常の意思決定だけでなく、国家規模の政策判断にまで広く応用されています。
1. AI(人工知能)の倫理的判断
とくに注目されるのが、AI倫理の分野です。
たとえば、自動運転車が事故を避けられない状況で、「3人の歩行者」と「1人の歩行者」、どちらを犠牲にするべきか?
というようなジレンマ(倫理的二択)が問われることがあります。
功利主義の立場では、このような場面での判断は、 「より多くの人を救う(3人)ために、犠牲を最小限(1人)に抑える」という形で導かれます。
このように、AIが「多くの人にとっての幸福」を計算して判断するなら、功利主義的なアルゴリズムになるわけです。
ただし、この単純な人数計算には限界もあります。
たとえば、1人の中に妊婦が含まれていて胎内に双子がいる場合、人数だけで判断できるのか?という複雑な問題も出てきます。
このように、AI倫理の分野では、功利主義と他の倫理思想(義務論など)との対立が鮮明に現れ、「現代のトロッコ問題」として議論が続いています。
2. 医療倫理と功利主義
功利主義は医療の世界でも重要な判断基準となっています。
現代医療では、限られた医療資源をどう分配するかが大きな課題です。
たとえば
- ✅ パンデミック時に誰を優先して治療するか?
- ✅ ワクチンをどの層に優先して配るか?
- ✅ 臓器移植の順番をどう決めるか?
これらの問題にはすべて「より多くの命・幸福を救える選択は何か?」という功利主義的発想が深く関わっています。
たとえば「QOL(生活の質)が大きく向上する人」を優先するなど、全体としての幸福を最大にする判断が求められるのです。
また、医療政策では「費用対効果分析(コストベネフィット)」という手法が使われます。
これはまさに功利主義の発想で「 限られた予算で最大の健康効果を得る」という目的のもとで設計されています。
3. 経済政策・環境政策と功利主義
功利主義は経済や公共政策の世界において、ある意味「前提」として組み込まれているとも言えます。
国家の政策評価で使われる「費用便益分析(Cost-Benefit Analysis)」は、次のように功利主義的です。
- 各政策の“利益と損失”を数値化し、どちらが社会全体にとってプラスかを比較
また、環境政策においても、 経済成長のメリット vs 公害のデメリットを天秤にかけて判断するスタイルは、功利主義そのものです。
もちろん「お金で幸福を測っていいのか?」や「将来世代の幸福をどう扱うか?」といった難題はありますが、それでも「全体の幸福を最大に」という視点は深く根付いているのです。
4. 効果的利他主義:個人の倫理にも広がる影響
近年注目されているのが「効果的利他主義(Effective Altruism)」というムーブメントです。
これは、功利主義を個人レベルの倫理的行動に応用するもので、以下のような基本姿勢です。
例:
- 盲導犬1頭に数百万円支援するよりも、同じ額で途上国の失明予防手術を何百件も支援した方が、多くの人の幸福を増やせる
こうした功利主義的発想が、慈善活動や消費行動にも影響を与えつつあるのです。
功利主義は、グローバルな貧困や動物福祉などの倫理的課題へのアプローチとしても、今なお重要な思想として活用されています。
▶️ 【第4章まとめ】
- 功利主義は現代の様々な分野に応用されている
- 功利主義には批判も少なくない
- 批判に対し、さまざまな派生理論が提案されている。
- 質的功利主義・規則功利主義・平均功利主義・選好功利主義・負の功利主義など。
- 功利主義は依然として倫理学における中心的テーマであり続けている。
5.功利主義が教えてくれる“よく生きる”ためのヒント

功利主義の考え方は、単なる哲学の理論にとどまらず、私たちの実生活にヒントを与えてくれるものです。
ここでは、功利主義から学べる「より良く生きるための知恵」を整理してみましょう。
5-1.「自分以外の人の幸福」にも目を向ける
功利主義の根本には、次のような考えがあります。
「自分の行動が他人にどんな影響を与えるかを考えよう」
「全体でより多くの幸福を生む選択を目指そう」
たとえば、友人とのトラブルで感情的になる前に、
- 「この言動は周囲をハッピーにするかな?」と一呼吸おいて考えてみること。
これが功利主義的な思考であり、自己中心的ではない、周囲との調和ある姿勢を育む力となります。
5-2.「結果を予測して行動を選ぶ」習慣を身につける
人間はときに善意で行動しても、結果的に誰かを傷つけてしまうことがあります。
功利主義は「良かれと思ってしたけど…」では済まされないと教えてくれます。
大切なのは
- ✅ 行動の結果に責任を持つ
- ✅ できるだけ多くの人にプラスになる選択を、事前によく考える
これは、進路や人間関係、社会との関わりなど、人生のさまざまな場面で活きる先を見通す力・判断力のトレーニングになります。
5-3.「質の高い幸福」を目指す視点を持つ
第3章で触れたように、ミルは「高次の快楽」の重要性を説きました。
- ✅ 単なる快適さや娯楽よりも知的探求・精神的交流・自己成長といった深い喜びが 本当の意味で人生を充実させる
ミルの言う「不満足なソクラテスであることを選ぼう」という姿勢は、打算ではなく人間らしい成長を重視する功利主義の姿を表しています。
5-4.限界を知ることも、賢く生きるヒント
功利主義には限界もあります。
多数の幸福を重んじすぎるあまり、少数者の苦しみを見落としてしまうリスクがあるのです。
これは逆に
- ✅ 「目の前の一人を大切にする」ことの大切さ
- ✅ どれだけ大義があっても、誰かを傷つけてはいけないということ
を教えてくれます。
つまり、功利主義を学ぶことは、「公平さ」「人権」「尊厳」などの価値とどうバランスを取るかを考えるきっかけにもなるのです。
5-5.幸福を指針にするシンプルな問い
最後に、功利主義が与えてくれる最も大きな示唆は、次の問いです。
「それは、自分や他の人を幸せにするだろうか?」
このシンプルな問いかけこそ、行動や人生の進む方向を照らしてくれる道標になります。
功利主義は完璧な教えではありませんが、「幸福」という普遍的な価値に立ち返らせてくれる哲学です。
- ✅ 自分の幸福と他者の幸福、どちらも大切にしよう
- ✅ そう考えることが、豊かで倫理的な人生への第一歩
功利主義的マインドセットを持つことで、よりよく生きるための視野と知恵が得られるでしょう。
▶️【第5章まとめ】
- 「自分以外の人々の幸福も考慮する」という視点が重要
- 結果を見据えて行動を選ぶことで、長期的な幸福と責任感が身につく
- 単なる快楽ではなく、知的・精神的に豊かな「質の高い幸福」を追求する
- 功利主義の限界から、公平さ・人権・バランス感覚の大切さも学べる
- 最終的には、「幸福とは何かを問い続ける姿勢」こそが、功利主義が教えてくれる“よく生きる”ヒントになる
6.さいごに
功利主義は「最大多数の最大幸福」を目指す倫理思想であり、個人や社会の意思決定に影響を与え続けています。
幸福の量だけでなく質を重視したミルの改良により、より人間的で柔軟な理論へと進化しました。
他者の幸福を考慮し、公平さと責任感を持つ生き方の指針を示してくれる哲学です。